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    撮影のコンディション
   ――今日は良い天気だ!だからといって撮影が出来るとは限りません。
  
 どんなに技術が進歩しても、お天気には勝てません。
 撮影は、当日の天候調査から始まります。各地の空港の測候所や消防署に電話で尋ねたり、気象衛星ひまわりの画像や航空実況を調べたり、インターネットで情報を調べたりします。

 撮影を左右するコンディションの数々

雲・雲陰 通常は高い高度での撮影になりますから、天候にはかなり左右されます。
雲が、飛行機の下にあると地上が写らないので撮影できませんし、飛行機より上にあっても雲陰が写ってしまって、その部分が見えない・見えづらい写真になってしまいます。
モヤやチリのせいで見通しが悪い時も、きれいに撮影できません。


斜め写真での雲陰の例です。下にはっきりと雲の陰が出来ています。

ハレーション 地上に水面や白い物体があると、反射した太陽光により写真が光って白くなってしまう現象です。鏡に光を反射させると眩しいですよね。その眩しさがフィルムに写ると、その部分および周囲が白く写り、地形や物体の識別ができなくなります。

例えば、田んぼ。 田植えの時期には田んぼは水が張ってあるので日中はハレーションがきつくなります。収穫期は稲穂が伸びているのでハレーションの心配はありません。同じ場所でも季節によってコンディションが変わる面白い例です。

そういう場所はハレーションのない夕方に撮影するようにします。
太陽角 太陽の角度が低い時間帯(早朝・夕方)は、建物などの影が長くなってしまうので、撮影には適しません。山岳部や高層ビル街などは、影の弱い(太陽角の高い)時間帯に撮影するようにします。
気流 気流が乱れている時は、航空機が安定しません。
コース上を正確に飛行するのが困難な上、写真が大きく傾いてしまいます。これでは安定した連続撮影はできません。
垂直写真は主に測量に用いられるため、高い精度が要求されますから、あまりにも気流が悪い時は避けなくてはなりません。

●プロ根性
多少の気流の乱れなら、パイロットと撮影士のテクニックでカバーをしながら撮影を敢行することがあります。撮影を始めたら、目が回ろうが吐こうが撮影を続行します。

シャドースポット 飛行機(カメラ)と地物が一直線上に重なった時、地物の影が地物と重なり、影が写らない部分ができます。この部分をシャドースポットといいます。その部分は白っぽく写り、写真の縁は逆に黒っぽく写ります。
この濃度ムラは写真のプリント時に補正します。
はじめに
垂直写真
斜め写真
撮影
撮影のコンディション
航空機いろいろ
カメラのいろいろ
現像
デジタル加工(工事中です)